<目次>
[1] 10月の「ベイエリア最新事情」
[2] ベイエリア・アップデート
[3]ひと味違うベイエリア・SFスポット
[4]インターネットを使った調査のメリット・デメリット
| [1] 10月の「ベイエリア最新事情」
アップルコンピュータのパラダイムシフト
(A Paradigm Shift - Apple Computers)
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■ Hell Froze Over(地獄も凍りつくような、ありえないことが起こった)
あの歴史的なコピー「Think Different」を持ち出すまでもなく、アップルコンピュータのCEO、Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)が、エンジニアとしての評価もさることながら、大胆なマーケティングの戦略家として名高いのは周知の事実です。10月16日、300人以上のジャーナリスト、レコード会社の幹部が詰め掛けたサンフランシスコのアップルの発表会では、久々に彼のカリスマぶりを如何なく発揮する場となりました。このオンラインミュージックストア「iTunes」のウィンドウズ対応の発表会で、ジョブズは「Hell Froze Over*(地獄も凍りつく=絶対にありえないことが起きた)」というコピーを読み上げ、ウィンドウズ対応という、アップルが1970年代以来拒んできた「ありえないことが起きた」と高らかに宣言しました。
*Hell Froze Over:通常"Never"という意味で用いられるセンテンス"Until hell freezes over(地獄が凍りつくまで、決して〜しない)"を、ツイストして言い換えている。
■アップルのパラダイムシフトの開始
さらにそれを強烈にフォローするように、「iTunes for Windows is thebest Windows app ever written.(ウィンドウズ対応のiTunesは、今までのウィンドウズのアプリケーションの中で、最高のものだ)」という彼らしい発言で周囲をわかせました。これは、投資銀行Needham & Co(ニーダム)のアナリストCharles Wolf(チャールズ・ウォルフ)が8月5日号のビジネスウィーク誌で発言した「アップルのパラダイムシフト」の本格的な開始を意味し、マッキントッシュというニッチ市場に依存するコンピュータ・メーカーから、ハイエンドのPC消費者向け製品・サービス企業への戦略的な転換を図ることを示しています。(続く)
→全文はこちらで
http://www.jamjapan.com/jp/columns/i_media/apple.html
| [2] ベイエリア・アップデート(番外編)
マイアミの暑い夜
(A Hot Night in Miami) |
■マイアミの夜をさらにオーバーヒートさせたマーリンズのワールドシリーズ優勝
ちょうどフロリダ・マーリンズがワールドシリーズのチャンピンになった10月25日、偶然にもサンフランシスコからマーリンズのご当地マイアミを訪れることになりました。夫が仕事でヘミングウェイの小説でおなじみのKey West(キーウエスト)に程近いHomestead(ホームステッド)に滞在しており、バケーションを兼ねて大陸を横断してマイアミに飛んできました。湿度のないベイエリアと違ってとにかく蒸し暑く、Swamp(スワンプ)と呼ばれる独特の沼沢地帯にはアリゲータが生息し、メキシコ湾と大西洋にはさまれた多くの島々が細長く連なる北米大陸の最南端で、キューバを目の前にした独特の文化と歴史を持つエリアです。昨晩、ワイルドカードから勝ち上がって、世界で最も資金力のある球団ニューヨーク・ヤンキースを破り(マーリンズの全選手の年俸は、ヤンキースの3分の1)、ワールドシリーズのチャンピオンになったマイアミのマーリンズ・ファンのオーバーヒートぶりは、熱帯の暑さをさらに上昇させました。
■サウンドオブサイレンスになってしまった N.Y.
私のベースボールシーズンは、サンフランシスコ・ジャイアンツが、9月にプレーオフで敗れた時点で終わっており、むなしい気持ちでその後のプレーオフ、ワールドシリーズを見つめていました。ただマーリンズに関しては、ジャイアンツを破った以上、絶対にワールドシリーズで勝って欲しいと密かに願っていたので、昨晩の勝利は私にとってもある種の安堵感と達成感を与えてくれました。昨晩は、メジャーリーグ最年長72歳の監督Jack Mckeon(ジャック・マッケオン)が、絶対に6戦で決めるという賭けに出て、中3日で投入した23歳のJosh Beckett(ジョシュ・ベケット)は、それに見事に答えて2対0とヤンキーズをシャットアウトするドラマティックな幕切れとなりました。地元マイアミの新聞マイアミ・ヘラルド紙が、”The sounds of silence in N.Y.(静寂のN.Y.)”とヘッドラインをつけたように、まさにおしゃべりなニューヨーカーが、ゲーム中と終了後も一言もなく沈黙してしまったことを意味しており、ディアハンティング(鹿狩り)をシリーズ後の楽しみとしてあげた、恐れを知らない(疲れも知らない)若きMVP投手は、大都会N.Y.に静寂をもたらしました。
■お金では買えないワールドシリーズのチャピオンリング
マーリンズの勝利を見ていて思い出したのは、マスターカードの有名な広告コピー「There are some things money cannot buy. For everything else, there is MasterCard.(お金で買えないものが世の中にはある。それ以外の全てのショッピングには、マスターカード)」です。シーズン開始後の5月、首位から10ゲーム離されて勝率5割を切り、監督の交代劇などもあってガタガタのままでスタートしたマーリンズは、プレイオフシリーズで、SFジャイアンツを破り、シカゴ・カブスを破って、シーズン中は誰も予想しない勢いで、敗者復活戦で勝ち上がってきました。この勢いは、止まるところを見せず、若い選手を主体にワールドシリーズのプレッシャーも物ともしない、絶対にあきらめない粘り強さと、「Have a fun(楽しもう)」という態度で、ワールドシリーズをエンジョイしながらプレイしていました。一方ヤンキースは、2000年のN.Y.メッツとの地下鉄シリーズ以来ワールドシリーズのチャンピオンから遠ざかっており、Dynasty(王朝)と呼ばれ常勝を義務付けられているチームとして、逆にプレッシャーの中でのゲームで、真価を発揮する余裕のない過酷なシリーズとなったような気がします。
テレビCMやドラマに登場するぐらい、その性格の特異さで一般に知れ渡っているヤンキースのオーナーのGeorge Steinbrenner(ジョージ・スタインブレナー)は、資金力に物を言わせてスタープレイヤーを買い漁る経営スタイルで、アンチ・ヤンキースファンの反感を買っています(私も含めて)。今回のマーリンズの勝利は、全米の25万人以上のシティの中で最も貧しいと言われるマイアミ*が、リッチなニューヨークを破ったことによって、マスターカードのコピーではないけれど、ワールドシリーズのチャンピオンリングは、いくらお金があっても簡単に買えないことを証明しました。
*"Miami is America's poorest big city": 昨年マイアミは、米国勢調査による人口25万人以上のシティで最も貧しいシティとしてNo1に選ばれている。
■Go Fish(ゴー、マーリンズ)
「N.Y.は、これから寒く長い冬を迎える」と、季節とヤンキースのプレイヤーとファンの気持ちを代弁するかのように、今朝のヘラルド紙が書いていましたが、マイアミは相変わらず華氏89度(およそ摂氏32度)で、クーラーなしでは過ごせない日々が続きます。今朝もシーブリ−ズはありますが、相変わらず朝から蒸し暑く、室内の冷房にくたびれてしまった私は、プールサイドに新聞を持ち込んで、途中で泳いで身体を冷やしながらゲーム結果を読んでいたほどです。キューバに近くスペイン語を多く耳にするこのエリアでは、寒いN.Y.とは裏腹にマリンスポーツのシーズンは相変わらず続いており、マーリンズの応援で使われた「Go Fish」の言葉のように、フィッシングがまだまだ大いに楽しめます。気候、文化、歴史、人種構成、社会、経済、どこをとっても共通部分が見あたらないニューヨークとマイアミ、そこがぶつかりあって歴史に残る良いゲームを見せてくれたので、私もこれでやっと正式に今年のベースボールシーズンが終わったと納得して、オフシーズンの気持ちになれます。
| [3] ひと味違うベイエリア・SFスポット
サンフランシスコ・オペラ
(San Francisco Opera)
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冬のアートイベントと言えば、オペラ。今回は、サンフランシスコ・オペラ(San Francisco Opera)をご紹介します。サンフランシスコ・オペラは、1923年設立。当初はCivic Auditoriumで上演されていましたが、1932年、当時新たに建築されたWar Memorial Opera Houseに拠点を移しました。現在、サンフランシスコ・オペラは北米で2番目に大きなopera companyであり、数々の著名オペラ歌手が、ここで北米デビューを飾りました。
2003年のシーズンは9月から開幕しており、10月、11月、1月と上演を行った後、いったんブレイクを入れて、2004年6月〜7月が夏のシーズンとなります。
◇Location◇
サンフランシスコ・ダウンタウンにあり、City Hall(シティホール)からVan Ness Avenueを挟んだ向かい側にあります。
◇今シーズン10月以降の演目◇
Don Carlos(ドン・カルロ)
10/29/2003 - 11/19/2003
Lady Macbeth of Mtsensk(ムツェンスク郡のマクベス夫人)
11/9/2003 - 11/22/2003
Barber of Seville(セヴィリャの理髪師)
11/21/2003 - 1/17/2004
La Boheme(ラ・ボエーム)
1/6/2004 - 7/2/2004
The Cunning Little Vixen(利口な女狐の物語)
6/11/2004 - 7/1/2004
Doktor Faust(ファウスト博士)
6/15/2004 - 7/3/2004
◇チケット◇
平日:$25〜$155
週末:$28〜$165
チケットはオンライン、電話で購入できます。
http://sfopera.com/
(415) 864-3330
また、改築されたWar Memorial Opera House内のツアーも開催されています。専門のガイドが、Opera Houseの建築様式、歴史を説明してくれるほか、バックステージの見学もあり。お問い合わせは、(510) 524-5220まで。
| [4] インターネットを使った調査のメリット・デメリット |
インターネットの普及により、我々が入手できる情報の量は爆発的に増加しました。特に、海外の情報を入手するにあたってのスピード、情報量、情報の新鮮さは、以前の「電話・郵便」の時代とは比べ物にならない程飛躍的に向上したと言えます。以前だったら、海外マーケティング調査専門の調査会社に依頼しなければ入手できなかった情報が、コンピュータの前に座って検索するだけで、膨大な数の検索結果リストと共に現れます。海外の新聞、雑誌記事、研究レポート、企業のマーケティング用PDFファイル、調査会社の有料レポートリストなど、英語が読めて検索できる時間さえあれば、ひと通りの情報は入手でき、それが「調査」と錯覚してしまう危険性もあります。
インタ−ネットは膨大な情報を提供しますが、その情報はえてしてアトランダムであり、情報の新鮮さ、正確さ、信用度、公平さなどは注意深く確認する必要があります。また、情報を揃えても、そこから引き出す結論には、マーケティング分野で培った経験と知識が必要です。ランダムなソースから得た情報を鵜呑みにし、誤った解釈を行うと、それ以降の製品開発やマーケティングが方向違いになってしまう危険性があります。
情報が簡単に、誰にでも手に入る時代だからこそ、情報の解釈、判断に際しては専門家の知識と経験がさらに重要になります。JaM Japan Marketingは洪水のような情報を正しく解釈し、御社を正しい方向に導くお手伝いをいたします。
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